令和3年第7回玉野市議会定例会が開催され、新型コロナウイルス対策、市民センター機能の見直し、及び観光政策について議論が行われた。特に新型コロナ第6波への備えについての議論が中心であった。
日本共産党の松田達雄議員が市長に対して、まず新型コロナウイルス感染症対策の本部会議について質問したところ、柴田義朗市長は、現在その会議は行われていないとしつつも、ワクチン接種に向けて状況把握と方針決定を進めていると述べた。さらに、松田議員は、医療体制が逼迫する状況の中で、特に市立玉野医療センターの役割が重要であると強調し、感染病床の確保へ向けた施策を求めた。その後、病院事業管理監の原田英明氏は、ワクチン接種体制の調整を進め、玉野市民病院での12床の確保を説明した。
次に、松田議員は、子育て支援について質問した。市民センター機能の見直しにおいて、松田議員は、公共施設交通防災監の八幡正敏氏に対して、市民センターの窓口業務が現在も重要であるとの見解を求めた結果、市長が柔軟な方針を持っているとの見解が示された。
観光政策に関しては、新競輪場のオープンがもたらす滞留人口の増加についても言及され、競輪場と連携した観光施策の実施が期待されている。
最後に、教育長の妹尾均氏が、子育て世帯への医療保険の適用範囲の拡大についての質問に答えた。具体的には、保育園等での新たなサポートが進められているとの報告があり、市長は教育現場における主権者教育やネットリテラシー教育を強化する方針を示した。
松田達雄議員は、政府の進める政策や地域のコミュニティへの支援が必要であるとの観点から、引き続き市民中心の行政を望む意向を示し、会議は終了した。