令和5年12月15日、玉野市議会は第6回定例会を開催した。
議会では、一般質問として市長に対し、玉野市総合計画の進捗状況や、具体的施策の数値目標設定について質問が行われた。宇野 俊市議員は、総合計画が市民ニーズを反映したものかを問うと、柴田 義朗市長は、「基本計画にて26の施策を設定し、その達成に向けての取り組みを継続している。」と述べた。
また、具体的には、子育て環境の充実を図る施策として共働き世帯への支援を強化し、教育や福祉施策の見直しを進めているという。特に、子育て世代に向けた医療費無料化の拡充が好評なことも強調された。
次に、懸念される議案第50号の学校給食費無償化については、全国的に広がりを見せているが、玉野市では未だ具体的な実施策と予算枠が確保されていない中、一般質問で農業・漁業者への支援として防護柵設置を進めていることにも、地域生活の安定化が求められている。
さらに、宇野議員は、公共施設の整備に関して大阪万博などの国内外の大きなイベントが及ぼす影響についての見解を求め、柴田市長は、「公共工事の入札不調や資材価格高騰に直接影響を受けている現状がある。」との返答があった。これに対して地域の課題実現に向けた新たなビジョンの必要性が再認識された。
イノシシ被害対策においては、防護柵設置の市の取組と県の交付金に関する過去の利用実績が確認され、今後の地域支援への寄与が期待されている。また、「いしいひさいち」の作品を用いた文化的活用と観光促進策が重要視され、地域活性化の手段として留意されることになった。
市民の健康促進政策では、特に歯科検診へのアクセス向上と受診率の改善が求められ、口腔健康の重要性とそれに基づく施策の展開が課題として浮上した。