令和元年6月21日に開催された玉野市の第3回定例議会では、複数の重要な議題が議論された。
最初に、玉野市の将来展望について渚洋一議員が言及した。国による地方分権や市町村合併の影響で地方自治体は厳しい環境にあると指摘し、市長には強いリーダーシップを求めた。市長の黒田晋氏は、選挙活動を行った自身の中立性について説明し、問題がないと述べた。市民会館の閉館に関しては、玉野市におけるホール不足が懸念されつつも、代替施設の整備が進む方向であると答えた。
次に、市民病院や給食センターの進捗状況が話題に上った。市長は、両病院間の連携を強化し、持続可能な事業運営を目指すとし、給食センターの整備についても今後の進め方を説明した。
さらに、宇野港への大型旅客船入港について、県からの支援もあったが、今後の取り組みを強化する必要性があると強調された。特に、来日する観光客に対して、シティーセールスやおもてなしの強化が重要であるとされ、民間との協力を促す考えも示された。
水族館の誘致については、黒田市長が「地域医療の拠点としての効果を期待する」と語り、民間活力の活用を模索する意向を示した。一方、渚議員は水族館が地域経済に与えるポジティブな影響を強調し、積極的な取り組みを期待した。
教育行政も多くの議論があり、渚議員は教育行政の在り方に関連する課題を指摘した。特に、臨時職員の地位や待遇についての改善を求め、また、スマートフォン依存が教育現場に与える影響について懸念を示した。市長は、教育現場での情報モラル教育を推進すると述べた。
最後に、玉野市での可燃ごみ焼却炉の運用に関する議論も行われ、環境への配慮と市民からの理解を深めていくことが重要であると締めくくられた。今後の施策には地域住民との協力が欠かせないことが強調され、会議は終結した。