令和6年2月27日、玉野市議会は令和6年度の市政運営の基本方針や新病院玉野医療センター、学校再編、公共交通事業等に関する一般質問を行った。
議会では、松本 岳史議員が新病院玉野医療センターについて強くクローズアップし、特に産科と小児科の午後診療につき、市民への明確な開院時のお約束を求めていた。松本議員は、柴田 義朗市長が自己採点で評価の低かった子育て環境についての改善を急ぐ意義を再確認し、施策推進を促進する姿勢が見受けられる。
また、学校再編推進室についての議論では、教育環境の充実が話題となった。松本議員は、学校の適正規模化について積極的な推進を求め、教育支援の格差是正が不可欠であるとの考えを示した。教育長は、各学校でのデジタル技術の利活用についても意見を発表し、今後の教育政策においてAIドリルの導入がもたらす期待感を示した。
地域交通に関する話題では、高齢者タクシーチケット助成事業の執行状況について質疑が交わされた。この事業は、非課税世帯を対象とするなど厳格な基準が反映されている。松本議員は、条件の厳しさが市民生活にどのような影響を及ぼすかを懸念し、それに伴う見直しの必要性を訴えた。健康福祉部長は、今後に向けて必要に応じた補助制度の拡充に向けた検討を行うと回答した。
新庁舎整備における疑義も取り上げられた。市長は、令和7年度末の完成を目指し、基本設計の見直しを行っているとしたが、議会からは事業の進捗に対する懸念が示された。市長は、議会との十分な協議を経て、職員からの意見も反映し、適切な庁舎整備を行う意向を明言した。
最後に、予算編成についても触れられ、人口減少社会における財政状況が依然として厳しいことが強調された。市は、これからの財源確保に努めつつ、持続可能な行政運営を目指す姿勢を示している。特に、行財政改革は今後も重要なテーマとして挙げられ、財政健全化へ向けた施策が求められている。