令和元年の5月定例会において、総社市議会は日本遺産、観光対策、企業誘致、豪雨災害復興および保育料無償化に関する重要テーマを議論した。
この会議では、日本遺産に認定された「桃太郎伝説」やキジ、猿などのストーリー性を活かした観光商品開発の必要性が強調された。市長、片岡聡一氏は、協議会を通じた観光情報の発信や、現在準備中の多言語パンフレット、各種イベントの開催について説明し、地域の魅力を広く発信したい考えを示した。
高谷幸男議員は、観光の面から、特に夏期の果物とアートをテーマとしたキャンペーンの重要性を述べ、地域住民の協力が不可欠であると訴えた。続いて、観光パンフレットの作成と、民間企業とのコラボレーションが地域の魅力を向上させる鍵になると指摘した。
豪雨災害の復興に関しては、被災した地域における進捗状況が報告され、特に高梁川に関する伐採や浚渫作業が進行中であり、住民の不安を解消するための説明会の実施が計画されていることが明言された。また、災害関連死者数についても言及され、地域住民に寄り添った支援が求められた。
最後に、高谷議員は、企業誘致の重要性ならびに新たな産業団地開発の必要性を力説し、県との連携やさらなる観光資源の開発について提案した。市長は、今後も企業誘致に向けて積極的に取り組む姿勢を示した。
本会議は、地域の未来に向けた建設的な議論を通じて、住民の生活向上および観光振興を目指す意義深いものであったといえる。