令和5年9月1日に開催された総社市議会では、市政に関する重要な議題が取り上げられた。
最初に、一般質問では、議員の仁熊進氏がスマホ市役所の導入について質問を行った。市役所の業務のAI化に関して、仁熊氏は「AIの導入が進む中、市民の利便性向上が期待される」と述べた。
これに対して、市長の片岡聡一氏は、「行政の維持にはAIが必要」とし、AIの導入に伴い市民の利便性の向上を目的に取り組む意向を強調した。加えて、初期段階でのAIの誤りについて懸念が示されると、片岡氏は「間違いをすぐにフィードバックし、倫理観をしっかりと審議する委員会を設立する」との方針を示した。
次に、自衛官の募集についての質疑が行われた。仁熊氏は、自衛官募集のために市が個人情報を提供していることに懸念を示し、「情報流出のリスクがある中、この方法で安全が確保されるのか」と問いただした。これに応じて、片岡市長は「個人情報使用後の管理を徹底し、不明な点については確認作業を実施する」と説明した。さらに、自衛官募集に関しては他の自治体の実情を踏まえながら慎重に対応していく意向を示した。
最後に、物価高騰に対する支援についての議論に移った。仁熊氏は農業資材の高騰が経営を圧迫している現状を指摘。このことで市民からの支援要望を受け、市長に支援策を問うた。片岡市長は、「果樹農家に対しての支援策は検討するものの、確定的な計画はまだない」とし、国や他自治体の動向を参考に対応を検討していく意向を示した。
これらの議題に対して活発な意見交換が行われ、市民生活に直結する重要な問題について、各議員が市の施策に対する考えを示した。議会では、今後のさらなる議論が期待されている。