今年5月31日に行われた総社市議会では、地域福祉や教育環境についての重要な一般質問が行われた。特に岡崎亨一議員は、福祉交通政策について、「透析患者さんへの支援を考えてほしい」と訴えた。
透析患者がデマンドタクシー「雪舟くん」を利用できない連休中の交通機関の不足を受け、岡崎議員はその支援策を求めた。市長、片岡聡一氏は「予約制で雪舟くんの臨時便を出す必要がある」と述べ、患者の声を真摯に受け止める姿勢を示した。
また、学校トイレの洋式化についても質疑が行われ、教育長、山中栄輔氏は「長寿命化計画の一環で、地道に整備を進めていく」と語った。現在、公共施設の改修に向けた明確な計画を立て、優先順位をつけて着実に進める方針であると強調した。
いじめや自殺対策についても重要性が指摘された。岡崎議員はSNSを活用した相談アプリが導入されていることに触れ、「若者が容易に相談できる環境整備が必要」と述べた。市長は「教育界と一体となって取り組む」と語り、子どもたちの安全を第一に考える考えを示した。
岐阜県大津の交通事故を受けて交通安全対策の見直しも求められ、登下校時の安全確保に向けた強化策が必要だと認識されている。議論は多岐にわたっており、今後具体的な施策が求められる点が強調された。市の役割や教育現場の連携を進め、安心して暮らせる町づくりを目指す姿勢が議員からの要望として強く表れた。