令和2年2月定例総社市議会が開催され、重要な条例案や補正予算が審議された。
議案第29号として、新型インフルエンザ等対策条例の制定が提案された。保健福祉部次長の吉田啓氏は、これにより市民の命や健康を守るための法的根拠が整備される旨を説明した。新型コロナウイルスの影響を受けて、スピード感を持って対応する重要性が強調された。
また、議案第30号、令和元年度総社市一般会計補正予算(第7号)において、さらなる感染症対策として、消毒液やマスクの備蓄が示された。三宅啓介議員によると、現在備蓄している物品数は、マスクが1万9千枚、消毒液は50リッターほどであり、今後の需要を見越してさらに購入する必要があるとのことである。
次に、議案第31号が上程され、令和2年度予算案に関しても議論が行われた。市内中小企業支援策として、利子補助金や保証料の補填の詳細が説明された。市内の業績悪化の現状について、同議員は長期化する傾向に注意が必要であると指摘し、行政からの事業主へのサポートが求められることが強調された。
議長は、これらの施策がスムーズに進行するためには、行政と市民との団結が必要であると述べ、市民への信頼向上のための具体案についても言及した。市長は特に自身の使命感を込めて、感染拡大防止への努力を続けることを宣言し、本会議の総括を行った。
また、教育長の山中栄輔氏が退任を前に挨拶を行い、これまでの業績を振り返りつつ、後任への期待を語った。市議会は、市民、そして行政が協力し、未来を見据えて進むことの重要性を再確認する機会となった。