令和4年6月の定例総社市議会において、公共施設についての議論が多くの議員から提起された。
特に清音旧公民館の跡地を利用した生涯学習施設の建設については、長年の議論を経ているが、"地元住民からの要望が強い"との発言もあった。市長の片岡聡一氏は、かつて合併協議会のもとに計画が進められたが、時代に応じた再評価が必要だと認識していると述べた。現在も基金はあるが、想定通りに活用されていない現状についても触れ、今後積極的に地元の意見を聞き進めていく意向を示した。
続いて、清音軽部の排水ポンプ場についても触れられた。昨年の大雨による冠水事件をきっかけに、防災対策についての重要性が再認識されている。市長は、国と県の連携を図り、"適切な対応を求めていく必要がある"とし、特に操作員の安全確保に関する意識が重要であり、そのための施策も進めていく考えを示した。
また、公共施設の安全管理やファシリティマネジメントについても議論が及び、耐震化がなされていない施設や、ユニバーサルデザインの不足が問題視された。市長は、"市民が安心して利用できる施設作りを心がけていきたい"とし、引き続きマネジメント体制の見直しを進める必要があると述べた。
公共の場における外国語標識についても要望があり、特に多文化共生の観点からも、より多くの外国人市民が安心して生活できるように予算をかけて整備を進めていく考えを示した。日本語だけでなく、他の言語でも情報を提供することが重要とされ、これが災害時の迅速な対応にも繋がると考えられる。
これらの提案や施策について、市の対応を期待する声が上がり、今後の運営方針にも注目が集まっている。市民が困っている問題に積極的に取り組む姿勢が必要であると再確認された。