令和3年8月30日に開催された総社市議会定例会において、様々な議題が扱われた。中でも新型コロナウイルスに関する議論が中心となった。市長の片岡聡一氏は、ワクチン接種率の向上を目指す重要性を強調した。
ワクチン接種の現状については、人口約7万人に対し、12歳以上の接種対象人口は6万2030人で、1回目の接種率は72.3%、2回目は58.7%に達しているとの報告があり、概ね計画通り進んでいるとされている。
しかし、新型コロナウイルスの感染者数が依然として増加している中、特に若者世代の感染拡大が懸念され、市長はこの状況を打開するための施策が必要だと訴えた。子どもたちへの感染を防ぐため、学校では3密を避ける取り組みを強化すると共に、家庭と連携した取り組びも必要であると述べた。
それに伴い、令和3年9月12日までに行うオンライン授業や、学内での感染対策を含む新しい学習形態についても言及され、教育委員会により授業の在り方の見直しが進められる予定である。
また、市道の安全対策が議題に上がり、特に滝の端草田本線の通行止めの判断基準についても確認された。市長は、過去の教訓を踏まえ早めの通行止めを行う方針を改めて示した。さらには、交通安全確保のための標識や道路標示の設置を願う意見があり、安全な市民生活を実現していく必要性が強調された。
今後、市は新型コロナウイルスワクチンの接種を進めるとともに、感染拡大を防ぐために市民や事業者への周知徹底と、感染防止対策を継続する態勢を整えていく。その一環として、イベントや公共施設の取り扱いについても柔軟に対応が求められ、状況に応じた市の方針転換が期待されている。