令和元年8月、総社市議会において開催された定例会では、さまざまな重要な議題について多くの議員が意見を述べた。
議題として掲げられた一般質問では、特に溝手宣良議員が児童生徒の安全対策について詳細に取り上げた。通学路の安全対策は非常に重要な問題であり、教育長の山中栄輔氏は、予算により230カ所の要望を受けた中から79カ所を優先的に選定したと報告した。
また、溝手議員は、ブロック塀やその他の危険箇所への対応についても言及し、昨年度の地震を受けて、通学路の点検調査を実施した結果、合計20カ所が改修対象になったと説明した。このように、安全対策に関しては、議会全体での意見交換がされていることが強調された。
一方で、まちづくりの観点からも議論が交わされた。市長である片岡聡一氏は、公共施設のファシリティマネジメントについて、過去に掲げた目標に立ち返り、老朽化した施設の見直しと効率的な管理が必要であると述べた。特に、新しい庁舎を建設する際に過去の失敗を教訓とし、地元の意見を無視せず進める必要性が強調された。
また、投票率向上の取り組みについても議題に上がった。選挙管理委員会委員長の永田智康氏は、若者層へのアプローチとして、投票済証の改善やイベントの活用を提案した。特に、学校を訪れての啓発活動は功を奏しつつあるが、さらなる充実を図っていくためには、地域全体での協力が不可欠であると説明。
最後に、マイナンバーカードの導入に関連し、地域の商店との連携強化といった新たな施策について市長は前向きな姿勢を示した。質疑応答を通じて、各議員から出た意見や質問は多岐にわたり、今後の政策に反映されることが期待される。