令和3年11月臨時総社市議会は、11月19日に開催され、議案第66号の補正予算が審議された。新型コロナウイルス対策としての運営が行われ、特に市内小中学校の通学路安全対策に焦点が当てられた。
議会運営委員会委員長、劒持堅吾氏が報告した内容によれば、会期はこの日の1日限りとなる。
市長の片岡聡一氏は、11月4日に発生した交通事故を引き合いに出し、議会を招集した経緯を説明した。この事故では、通園中の母子2組が重傷を負ったことから、議会を通じて通学路の安全確保に向けた施策を強化する必要性を訴えた。
議案第66号は、令和3年度総社市一般会計補正予算第11号であり、交通安全対策に係る経費として1億2,000万円が追加される。予算内容は、市道や通学路の危険箇所に対する対策を網羅している。特に教育費として1億1,000万円が計上され、具体的にはカーブミラーや区画線の設置、通学路の安全確保が目的である。
質疑応答の場では、議員から教育部長に対し、補正予算の内容やその背景に関する質問が寄せられた。小西利一議員は、過去の要望に応じた整備状況を尋ね、教育部長の服部浩二氏は、事故を契機に通学路全体を点検し、市民からの要望を反映した対応が継続されることを説明した。
また、意見交換では、山田雅徳議員が今回の予算策定の根拠について問うと、教育部長は、通学生の安全対策が重要と考え予算化した経緯を述べた。
全体として、議会の各委員長が報告する中、議案は全員一致で可決され、議会はスムーズに終了した。これにより、急を要する交通安全対策に不可欠な予算が確保され、事故防止に向けた一歩が踏み出される。