令和3年8月27日の総社市議会では、重要な議題が多く取り上げられ、特に学園都市構想や吉備線LRT化、砂川公園のトイレ改修についての発言が注目された。
岡山県立大学周辺の学園都市構想に関して、片岡聡一市長は、立地適正化計画を策定したと述べ、その後、地権者からの協力を得られた場合に新たな区域編入を進める方針であると説明した。しかしながら、一部の農家からは土地の取引に応じられない旨の意見もあり、今後の進展が注目される。片岡市長は、地元の意向を重視し、さらに懇切丁寧に説明する考えを強調した。
次に、吉備線のLRT化に関する進捗について、片岡市長は現状を説明。JR西日本との協議は続いているものの、コロナ影響により新たな予算の確保が難しい状況であるとし、年度ごとに協議を行う方針を示した。この事業は地域の交通機関にとって重要な政策であり、市民からの注目が集まっている。
砂川公園のトイレ改修についても言及があり、片岡市長はトイレの環境改善を進めたい考えを示している。特に砂川公園は多くの訪問者が見込まれるため、整備が重要である。この点についても市の施策として進める意向が示された。
加えて、頓宮美津子市議からの要望に対して、医療用ウィッグの助成制度について市長が前向きな姿勢を見せたことも報道された。この制度は抗がん剤治療を受ける個人に必要なサポートとなるだけに、充実が期待されている。これに関連して、頓宮市議はがん対策に関する支援がいかに地域に根付くか、皆の関心を呼び起こすよう求めた。
最後に、小1グッドスタート支援の状況についても議論が展開された。このプログラムは小学校入学時における円滑な移行に向けた支援であり、教育現場の現実を考慮した支援が求められる。特に大規模校においては支援員の配置が減少する可能性があり、教育長はその状況に対応すべく、他のスタッフによるサポートを模索していると述べた。
総社市議会では、それぞれの課題に真摯に向き合い、市民の生活向上に役立つ施策を模索する姿勢が引き続き求められている。