令和5年8月24日、総社市議会が開会した。市長の片岡聡一氏は、今期が自身の任期最後の議会であることを述べ、これまでの4期16年間の市政運営を振り返った。
片岡市長は財政状況を詳述し、16年前には10億1,000万円の財政調整基金が令和4年度で69億6,000万円に増加したことを報告した。これは、総社市の高い財政健全度を示すものであり、借金総額も減少傾向にあると強調した。
また、市長は新型コロナウイルスの影響後、人口増加の回復兆しについても言及した。令和3年には69,904人のピークを迎えたが、令和4年度末には69,428人に減少したものの、今年4月からは回復基調に戻り、現在は69,715人となっている。
今後の取り組みとして、市長は「デジタル化」に関する施策を導入する方針を示し、スマホ市役所の開設を発表した。また、生成AIを利用した行政サービスの向上にも取り組む意向を示している。
監査委員からの決算等審査意見の陳述では、令和4年度一般会計が約11億4,900万円の黒字を報告した。一方、財政指標は若干の低下傾向があることが指摘され、今後の確固たる財政運営が求められることになった。