令和3年6月17日、総社市議会では様々な議題が取り上げられた。特に、防災対策と教育行政に関する議論が中心となった。
防災対策に関する質問では、小西利一議員が災害復旧の進捗について言及。市長の片岡聡一氏は、復興住宅の状況や、仮設住宅の解体について説明した。具体的には、全国でも早いペースで復興が進んでいるとの報告があった。特に、仮設住宅から復興住宅への移行が進む中で、住居の重要性について触れ、行政としてできる限り快適な住宅の提供を目指すと述べた。この件に対して小西議員は、住居の質についても質問し、復興住宅に際して国のルールや民間のサポート制度について確認を求めた。
また、避難所における新型コロナウイルス感染症への対策についても、津神謙太郎議員から質問があり、避難所運営における人数制限や感染者の扱いについて市長が答弁。市長は、避難者の人数制限は設けないものの、感染拡大を防ぐための対策を講じていくことを強調した。さらに、避難所におけるマスクや消毒液の備蓄状況についても政策監より回答があり、現在の備蓄状況を明らかにした。
教育行政においては、教育長が不登校問題やいじめの認知件数について説明した。令和2年度における不登校の児童数は33人、中学生は48人であり、いじめについては小学校で76件、中学校で40件が認知されているとのこと。教育長は、いじめの定義を述べた上で、教職員がいじめ問題に正しく対応するための指導や研修の重要性を訴えた。さらに、保護者からの相談への対応や、有効な家庭訪問の実施についても述べた。
最後に、観光振興に関しても触れられた。総社市の桃太郎伝説をはじめとする地域資源を生かした観光戦略について議論が交わされた。市長は、桃太郎伝説の重要性を認識し、これを地域振興に活かす必要性を強調。特に、秋山寛貴氏のような地元に関係のある有名人の協力を得ることも観光振興の一助になるだろうと述べた。市議会では、市長が市政の未来について認識を深め、地域の特性を活かした行政運営を求める意見が相次いだ。