令和元年10月11日、総社市議会において臨時会が開催され、重要な案件が数多く審議された。
議案の一つとして特に注目を集めたのが、仲達幸弘議員に対する辞職勧告決議である。この決議は、仲議員が虚偽の説明や証明書の偽造を行ったことを受けて提出された。議会運営委員会委員長の頓宮美津子氏は、「市民の信頼を失墜させる行為であり、議員としての品位を損なうものである」と強調した。この決議は全議員の賛成により可決され、仲議員の辞職が承認された。
また、議案第67号として提出された「総社市雪舟生誕地公園条例」の制定についても審議が行われた。市長の片岡聡一氏は、「文化の向上を図り、憩いと交流の場を提供することが目的である」と述べ、議案の必要性を訴えた。この条例は全会一致で可決され、公園の設置が正式に決定した。
さらに、議案第68号として「令和元年度総社市水道事業会計補正予算（第1号）」も上程された。環境水道部長の川原玲子氏は、「水道料金関連事務の包括委託に伴う予算措置が主な内容である」と説明し、こちらも全会一致で可決された。
また、本会議では新たな議長および副議長が選出されることとなり、劒持堅吾氏が新議長に、赤澤康宏氏が副議長にそれぞれ選任された。劒持氏は、「全力を挙げて市政を進めていく」旨の決意を表明した。これに伴い、元議長の加藤保博氏は挨拶を行い、「市民との関係を重視し、議会改革に努めてきた」と振り返った。
最後に、議会運営委員会では閉会中の継続調査についても申出があり、これが承認された。市民の信頼回復は重要な課題であり、議会全体でこの責任を果たす必要があると再確認された。今期臨時会は多くの重要事項を協議し、無事に閉会を迎えた。