令和5年11月30日、総社市議会において、議長辞職および新議長選挙が実施された。
この日の定例市議会は、午前10時に開会し、まず深見昌宏君の議長辞職を許可することが決定された。辞職願いは、総社市議会議員政治倫理審査会の報告を受けて提出されたものとされ、全議員から異議は出なかった。辞職に際し、深見君は「多大な迷惑をおかけしました」と謝罪しつつ、今後の市政がスムーズに進むことを願うとともに、引き続き議員活動に努める所存を述べた。
新たに選ばれた議長には、村木理英君が就任した。村木君は「政治倫理基準遵守に努め、市民の信頼回復に取り組む」との意気込みを表明し、公正、中立な議会運営に尽力する意向を示した。開票の結果、村木君は11票を獲得し、議長に選出された。
また、議会運営委員の選任も行われ、山名正晃君が指名された。議会運営に関する重要な議題の決定がなされる中、今回の定例市議会は、会期が12月21日までの22日間と決まり、一般質問や質疑の通告期限が設けられた。
施政方針において、市長の片岡聡一君は「人口減少地域への支援や住みたい街の実現に向けた施策に全力で取り組む」と強調。また、幸福度ランキングでの第1位を報告し、総社市の魅力を全国に発信する意向を示した。子育て支援策の充実や「日本一やさしい市役所」の実現といった重要施策が話し合われた。
加えて、議案第54号から第58号までの上程が行われ、原案通り可決される運びとなった。職員給与条例の改正や、一般会計補正予算が提案され、注目を集めた。議案に対する質疑はなく、委員会付託を省略し、迅速な対応がなされた。このように、本定例市議会は新たなスタートを切りつつ、さまざまな重要事項が審議された。