令和3年10月11日、臨時の総社市議会が開会しました。
最大の焦点となったのは、令和3年度の一般会計補正予算案についてです。本議会では、特に新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向けた取り組みなどが議題に上がりました。
市長の片岡聡一氏は、ワクチンの接種体制確保の重要性を訴え、「市民の健康を守るため、必要な経費を補正したい」と述べました。今回の議案第65号では、約3億8,950万円の追加予算が計上されており、主にワクチン接種に関する経費や米農家支援策のための費用が含まれています。
特に注目されるのは、米の買取価格が下落している現状です。市長は「米農家を守るためにこの支援策が必要」と再三強調しており、具体的には買取価格の引き上げなどが提案されていることも紹介されました。農林業の支援が議会での大きなテーマとなっていることから、検討の余地が残されています。
質疑において、文教福祉委員会の萱野哲也委員長は、ワクチン接種体制について具体的なスケジュールや米農家への影響について質しました。市側は「国との調整が必要だが、接種時期については12月を見込んでいる」と返答しました。さらに、産業建設委員会の小川進一委員長は、米の出荷量についても質問し、「農協の取扱い分は約3万俵」との詳細を引き出しました。
最終的に、この議案第65号は全会一致で可決され、今後の施策への期待が寄せられています。本臨時会では、議題が一通り終了し、次の議会への準備が整ったとみられます。市議会は、今後の新型コロナウイルス対策と農業支援の両立を図るため、引き続きの議論が必要とされるでしょう。