令和3年6月22日、瀬戸内市議会は第3回定例会を開催した。この会議では、新型コロナウイルス対策や子育て支援策など多くの重要な議題が議論された。
市長の武久顕也氏は、令和3年度の市政運営に対する所信表明を行った。市長は「市民の暮らしを守るために、力を尽くす」と語り、特にコロナ禍での市民との対話を重視していることを強調した。
ワクチン接種についての報告もあり、65歳以上の高齢者を対象に接種が行われている。接種予約受付には400人以上が利用し、集団接種においても問題なく対応が進んでいると、市長は説明した。予想接種率は1回目が52.4%、2回目が34.7%となっている。
子育て世帯への特別給付金も重要な議題として取り上げられた。市は、子育て世帯向けに5万円の支給を行う計画で、これにより低所得家庭を支援する方針が確認された。特に、独り親世帯には225世帯分が既に支給されている。
また、民間こども園の誘致に関しても発言があり、邑久小学校区への設置に向けた動きが進められている。早期の開園を視野に入れ、8月に設置業者の選定を行う予定だ。
さらに、備前長船刀剣博物館の拠点計画についても説明があった。これは、文化観光資源として地域振興に寄与するもので、国の認定を受けている。博物館を中心に観光事業を展開し、地域の魅力を高めていく狙いがあるという。
今回の議案上程では、条例や補正予算が含まれ、特に心身障害者医療費給付条例の改正や手数料条例の見直しが注目されている。これらは、デジタル社会の発展や税制改正に基づくもので、市民の利便性向上を図るものである。
会議の結びに、議長は「新型コロナウイルスへの対応を最優先にしつつ、市民に寄り添った政策を進める」と述べ、今後の行動を強調した。次回の本会議は6月28日に予定されている。