令和6年2月28日、瀬戸内市議会の定例会で、重要な議題が討議された。特に防災対策や観光行政、職員の人材育成について多くの議員が意見を交わした。
岩田惠一議員が提起した防災対策において、能登半島地震後の防災活動が重要視されている。岩田議員は、新屋外スピーカーや防災アプリの普及、戸別受信機の導入を進め、市民への情報伝達を強化すべきだと述べた。また、災害時の情報発信の双方向性を指摘し、「市民からの情報収集手段を充実させる必要がある」と強調した。これに対し、武藤康也総務部参与は、アプリの登録件数が増加している現状について述べ、「引き続き、広報紙や訓練参加を通じて登録促進に努める」と応じた。
観光行政については、観光促進の必要性が指摘された。特に、来る2025年の大阪万博に向け、香川県で行われる瀬戸内国際芸術祭に合わせた取り組みが重要であるとされた。岩田議員は、牛窓地区などの観光地としての魅力を引き出す施策が求められていると発言。頓宮産業建設部長は、観光誘致に向けて地域資源を活用した施策を進めるとの姿勢を示した。
また、職員の人材育成についての議論では、職員一人ひとりの能力向上が必要不可欠であるとされた。松尾秀明総務部長は施策についての取り組みを説明し、職場内での育成や研修を重視すると応じた。
給食施策についても言及され、川勝浩子議員は残食を減らすための対策を求めた。市長は食材の選択において、生産者との連携を強化する方針を示した。特に、学校給食での地産地消を 促進することが必要だとされ、今後の取り組みが期待される。
最後に、地域振興施策に関しては、室崎陸海議員が牛窓地域の活性化について具体的な提案を行った。市長も地域の魅力を増すための取り組みを重視し、観光資源の活用について前向きな姿勢を示した。市民の期待に応えるため、これらの施策がより一層進展することが望まれる。