令和3年7月13日、瀬戸内市議会では第3回定例会が開催され、複数の議案が審議された。この会議では、特に今城こども園に関する予算案が大きな注目を集めた。
議案第51号、令和3年度瀬戸内市一般会計補正予算(第4号)では、今城こども園の施設整備に関連する設計監理委託料が問題視された。他の議員からは、当初計上されていた予算が想定より大幅に増額したことへの不安の声が上がった。日下俊子議員(7番)は、「このように二転三転した予算を一度立ち止まって確認すべき」と述べ、設計の見直しを求める意見を表明した。
また、原野健一議員(13番)も、入札の過程で設計が変更されることの不透明感を指摘し、「市民に対する説明責任を果たすべきだ」と強調した。これに対して、河本裕志議員(9番)は、こども園児の安全を最優先に考える必要があるとし、原案に賛成する立場を示した。
さらに、陳情第1号に関しては、「選択的夫婦別姓制度の法制化を進める意見書の提出」が議題となり、賛成と反対の意見が交錯した。厚東晃央議員(8番)は、別姓制度の必要性を強調し、選択肢を増やすことで人権の保障につながると訴えた。反対意見も多く、原野健一議員(13番)は「家族の絆を保つためには同姓が重要」と述べ、制度変更には慎重であるべきだと主張した。
最終的に、本会議では議案第51号が原案通り可決され、陳情第1号は賛成多数で採択される結果となった。市長は今後の計画について市民とのコミュニケーションを大切にする必要があることを述べ、会議は円滑に進行した。
このように、議会の議論は市民の意見や懸念を反映し、未来の政策決定に影響を与える重要な場となっている。今後も開かれた議会運営が求められることは明らかである。