瀬戸内市議会は、令和4年11月第6回定例会において、重要な議題を取り上げた。特に交通安全対策については、今後の市道開田線の開通に伴う交通量の増加が懸念されている。市道開田線は邑久町百田から福元、下笠加を通る重要な道路で、その供用開始後は、日々約1,600台の車両が通行する見込みである。このような状況を受け、市は交通安全対策を強化する必要性を認識している。市民の安全を確保するため、交通量を見極め、教育や啓発活動の強化を推進することが求められている。その上で、市道大下百田北線近くの福元グリーンタウンの交差点への信号機設置の要望が出ており、警察との連携が不可欠になる。特にこの交差点は児童の通学路であり、利用者の安全確保が重要である。政府の支援が期待される中、市は市民の声を聞き、信号機設置の要望を慎重に検討していく意向を示している。
牛窓地区については、過疎化が進んでおり、地域の荒廃が懸念されている。公共施設の利用状況や地域住民の意見を反映しながら、持続的な地域活性化に資する施策が求められている。特に、地域資源を活かし、観光振興と共に過疎化を食い止める取り組みが必要とされる。市は、地域住民、教育機関、そしてコミュニティ施設の活用により、地域の魅力を高める施策を進める考えだ。また、喜之助人形フェスタの開催が計画されており、これが好機となり、より多くの観客を呼び込むためのターニングポイントになることが期待されている。
さらには、子ども食堂についても、安心して子どもたちを預けられる居場所として、その設置や運営方法が重要視されている。本市は子ども食堂の運営に市民と連携して取り組む姿勢を持っており、地域の食材を使用した活動や子どもたちとの交流を通じて、地域貢献を果たすことを目指している。しかしながら、開催頻度、周知方法が不明確であり、今後、より具体的な協力体制が期待される。また、高齢者の帯状疱疹ワクチンに対する公費助成については、国が定期接種の対象にするかは未だ不明だが、実施を具体的に検討する必要性が高まっている。