令和2年6月24日に開催された第4回定例会では、多くの議案が審議された。
中でも、議案第46号から第48号までの条例改正案は、新型コロナウイルスへの対応が主な目的である。環境福祉常任委員長の河本裕志議員は「市税の徴収猶予特例を適用する条例改正について、延滞金は免除とし、相談件数は32件に達した」と答弁した。また、議案第47号には高齢者医療の改善に向けた内容も含まれており、委員からは積極的な提案があった。
予算常任委員長の日下俊子議員は、「令和2年度瀬戸内市一般会計補正予算(第4号)」に関して、数々の事業を支援する内容が含まれていると説明した。具体的には、公共交通支援や感染症対策、学校再開に伴う費用などが挙げられた。
特に、公共交通事業者への支援については、参加した議員から「利用者減少を受けた支援策が重要」との意見が出された。加えて、山鳥毛特別展の準備に関する予算案に対して、島津幸枝議員は「この時期に700万円を使うべきではない」と反対意見を示し、新型コロナウイルス感染対策を優先するべきだと強調した。
議案第59号では、追加の補正予算が提案され、急増する市民生活の支援の必要性が高まる中、議会は全会一致で可決した。市長の武久顕也氏は、議会への謝辞を述べた上で、「新型コロナ対策は長期的な課題として取り組まねばならない」との見解を示した。
今回の定例会を通じ、議員は市民の生活支援と安心安全の確保に向けた議論を行い、多くの重要案件が可決された。市民に対して迅速な施策を進める必要性が改めて認識された。