令和元年第5回定例会での議論が、瀬戸内市におけるさまざまな課題の解決策を探るものであった。特に、農業後継者の支援に関する問題については、重要な意見が数多く出された。特に、島津幸枝議員は農業後継者支援について強く訴求し、具体的な例を挙げて意見を述べた。地域の農業の未来を築くためには、若者の就農を促進するための支援体制が重要であるとの強調がなされた。なぜなら、農業就業人口は減少傾向にあり、高齢化が進んでいるからである。
更に、新火葬場整備についても議論が繰り広げられたが、岡國太郎議員が指摘したように、岡山市との協定は未だ結ばれておらず、市民からの不安の声が多くあがっていることが明らかとなった。今後のスケジュールや進捗状況に関する具体的な情報提供が求められ、議会としても市長や担当者への再確認と透明性の高い説明が重要であるとの意見が出た。
また、加齢により難聴になった方の補聴器購入に関する助成についても質問があり、助成制度の導入に向けた話し合いを進める必要性が指摘された。市長は財源確保について前向きな姿勢を示し、実現に向けて努力していく意向を述べた。
災害ごみについては、具体的な施策が必要であり、受け入れ場所やルールの周知についても改善の余地があることから、迅速な行動が必要であるとの意見が数多く出た。この点については、災害後の即時対応が求められる。
公共交通網については、高齢者や学生にとっての利便性を高めるための施策が重要であり、市としても存続に向けた支援策を模索する姿勢が求められた。