令和3年11月、第6回定例会が瀬戸内市議会で開催された。本会議では、公共交通の整備について多くの議員が発言し、特に市営バスの運行状況に関する意見が多く寄せられた。議員たちは、現行のバス路線について、市民のニーズをより反映させる必要があると強調した。
たとえば、地方の高齢者や子どもにとって、通勤や通学における交通手段は特に重要だ。市役所には、市民の利便性を高めるために、時刻表の見直しを検討してもらいたいという声があった。
さらに、公共交通の選択肢としてデマンド交通の導入も検討されている。岡山市の例を挙げ、需要に応じて運行されるデマンド型交通サービスが必要ではないかとの意見もあった。市田中市長は、現状のバス路線のコストを見直し、最適化した交通手段を提供する必要性を訴えた。
また、市内には自動運転補助装置の導入についての話題もあり、現在の補助金制度の周知を充実させることが重要であると指摘された。特に、事故のリスクを軽減するために、いかに効果的に普及させるかが課題に上がった。
一方で、子宮頸がんワクチンに関する救済措置についての議論もあった。議員からは、このワクチン接種を受ける機会を逃した人々への対応が問われ、新たな通知システムやキャンペーンの強化が提案された。これに対し、こども・健康部長は、国から示された指針に基づき、積極的に情報発信を進めていくと述べた。
宇喜多家の顕彰行事については、市民からの関心が高く、歴史文化資源を活用した地域活性化が望まれるとの意見があった。市長は、宇喜多直家の没後440年と秀家生誕450年の節目を迎える今、地域としての戦略を模索し、観光振興の視点で取り組んでいけるよう検討したいと強調した。
最後に、市のSNSの運営状況も話題に上り、情報発信の見直しを求める意見が多数出た。市民が必要とする情報へすぐにアクセスできる仕組みを構築することで、利用者の利便性向上につながるとの提案があった。市としては、今後更なる情報発信の強化に努め、幅広い年代の市民に向けた施策を講じることを約束した。