令和元年6月24日、瀬戸内市議会で開催された第2回定例会では、教育や子育て支援、地域の安全に関わるさまざまな議題が取り上げられた。特に、子育て広場の整備や学校施設の改善についての議論が活発に行われた。
子育て広場の整備について、議員からは地域の子どもたちが遊びやすい環境を整える必要性が指摘された。市長は、外遊びの場を増やすために進めている基本構想について言及し、取り組みを強化する考えを示した。また、邑久スポーツ公園や牛窓海遊文化館など地域住民や子どもたちが利用できる施設の有効活用を目指していく意義も強調された。
さらに、教育次長は運動場やプールでの暑さ対策として、ミストシャワーや水分補給の徹底、暑さ指数の測定機器導入を検討している旨を述べた。学校の体育館にもエアコン設置を検討し、温暖化の影響下でも子どもたちが安全に活動できるよう努める方針である。
市有財産の売却については、近年の流れを受け、市が所有する土地の売却が進められており、積極的に未利用地を有効活用する方針が示された。公共施設の管理について市全体の戦略を見直す必要性や、マイナス入札の可能性について、議会でも意見が交わされ、選択肢として真剣に検討すべきとの指摘もなされた。
また、人口減少対策として、女性の意見を尊重し、定住促進の施策を強化すべきとの提案があり、商業活動の振興も重要であるという知見が共有された。市長は、地域の魅力的な環境づくりに向け、今後もあらゆる視点から対応を進めると約束した。
この日の定例会では、瀬戸内市の持続可能な発展に向けた課題と施策が幅広く議論され、地域住民のニーズに応える政策の重要性が改めて認識された。