令和5年の定例会において、様々な地域課題に対する議論が行われた。特に注目されたのは、太陽熱温水器の設置補助制度の必要性であった。
木下公文議員は、この制度が他の自治体では広く普及している現状を指摘した。太陽熱温水器は、太陽のエネルギーを利用するため、再生可能エネルギーとしての大きな可能性があると強調する。
また、このシステムが高いエネルギー効率を誇り、家庭のコスト削減にも寄与することから、本市においても導入を強く求めた。今後、環境基本計画の見直しに向けて、関係者からの意見聴取を進め、導入の可否を検討する意向が示された。
次に、市民活動応援補助金についても議論が交わされた。市内でのイベントの実施数が減少傾向にある中、補助金を受ける団体数を増やすための対策を求める声が上がった。市としても、今年度の事業募集での増加傾向を維持すると共に、効果的な周知を目的とした新たな取組を検討する必要があるとの回答があった。
さらに、児童・生徒に係る携行品の重さへの配慮についても質問がなされ、現状、各学校での取り組みが行われていることが確認された。保護者の声を受け、学校全体での取り組みを進めていく中で、個別の運用についても配慮されると回答された。
最後に、牛窓地区内の小・中学校の存続についても意見が述べられ、学校が地域の衰退を招かないよう、保護者や地域住民と共に考えていく必要性が指摘された。このように、各議員からの切実な意見が交わされ、本市の今後の方向性に向けた重要な会議となった。