令和3年4月22日、瀬戸内市にて第2回臨時会が開催された。
市議会は17名の議員が出席し、議事に入る前にコロナウイルス感染症対策のための特別な運営方式を確認した。
最初の議題である「会議録署名議員の指名」では、平原順二議員と島津幸枝議員が選ばれたことが報告された。続いて「会期の決定」が行われ、本臨時会の会期は1日間とすることが異議なく承認された。
次に議案の上程に移り、松尾秀明総務部長が「報告第3号 専決処分の報告について」の説明を行った。市長の専決処分により、クリーンセンターで発生した自動車事故に関する損害賠償額157,300円の和解が決定されたことが詳述された。この事故は1月13日に市の公用車が停車中の軽トラックに後退時に衝突したケースだ。
その後、議案第46号として「令和3年度瀬戸内市一般会計補正予算(第2号)」が上程される。この補正予算は、コロナの影響を受ける低所得の独り親世帯向けに特別給付金を支給するために設定された。全体の歳入歳出の追加額は2,358万5,000円で、総額は213億8,341万1,000円になる。具体的には、受給者数439人に対し、児童一人あたり5万円の給付金を支給する計画である。具体的な支給スケジュールについても市民生活部長より説明がなされ、対象者は自動的に振込が行われることが確認された。
次いで「承認第2号 瀬戸内市税条例等の一部を改正する条例」が上程される。主な改正理由は地方税法の改定に伴い、固定資産税の軽減措置などが含まれる。これにより、特定の医療品等購入額の見直しや、住宅ローン控除の特例延長が行われる。
最後に、議案第47号として「行幸小学校校舎大規模改造Ⅱ期工事に伴う工事請負契約の締結について」が審議された。教育次長の尾副幸文氏が示した契約金額は7億290万円であり、この工事は避難所機能の充実を含む内容となっている。具体的には非常用の階段の設置や備蓄庫の設置が盛り込まれている。
質疑では事故の詳細や特別給付金の手続きについての質問があり、各部長が的確に回答した。議案はそれぞれの議案に対する討論後、全て原案通りに可決された。
このように、瀬戸内市議会の臨時会は市民支援策を盛り込んだ決定的な議題が議論され、重要な施策が進められることが確認された。