令和5年9月6日の瀬戸内市議会第4回定例会では、熱中症対策やJR駅前整備、治水計画についての重要な議論が交わされた。一般質問では、特に「熱中症対策」と「JR長船駅のバリアフリー化」が注目を集めた。
はじめに、熱中症対策に関する教育関係者の発言があった。島津幸枝議員は、学校環境の改善について熱心に問いただした。学校における環境改善に関連して、体育館へのエアコン設置を急ぐべきとの意見が強調された。教育次長の尾副幸文氏は、教育委員会がすでに熱中症対策ガイドラインを導入していると述べ、学校の現場でどのように対策が講じられているかについて説明。例えば、児童に対して水分補給の奨励や、体調不良時の迅速な対応が施されていることなどが報告された。
続いて、「JR長船駅のバリアフリー化」が議題に上った。日下俊子議員は、地元の人々が駅にアクセスする際の困難を指摘し、早急な改善を求めた。市長の武久顕也氏は、今後の公共交通機関の整備における地域の声を重視し、JRとの連携の重要性を訴えた。バリアフリー化に向けた課題の克服に努力する姿勢が示されたが、現状の限界も認めざるを得ない状況だった。
次に、JR駅前等整備計画の進捗状況が確認された。産業建設部長の頓宮忍氏は、寒冷地営業地域の特性を考慮し、トイレ等の新設工事が進行中でおり、早ければ今月下旬にも利用が可能になる見通しを語った。地域ビジネス支援センターの整備に関しても、国のデジタル田園都市国家構想交付金を適用する予定で進めているが、採択は未定とのことだった。
治水計画については、日下議員が内水排除の強化策を提案し、特に豆田の排水ポンプについて早急な対応を求めた。頓宮部長は、早期の稼働準備を進めているとし、安全対策の重要性を言及した。
これらの議論は、議員個々の地域からの要望や課題を安全・安定に解決するために、全庁的な協力体制の確立の必要性を浮き彫りにした。市長や各部長らは、市民からの声をしっかり受け止め、地域からの信頼を築く姿勢が求められている。