令和5年第1回定例会では、県有地の駐車場利用や公共施設のトイレ環境、ヤングケアラー支援などの重要な議題が取り上げられた。
まず、川勝浩子議員が提案した公共施設の男子トイレへのサニタリーボックス設置について、これは男性特有の健康問題を考慮したもので、福祉部長は「誰もが快適に利用できるトイレ環境を整えるべき」と前向きに検討する意向を示した。
次に、亡くなられた方に関連する手続きの負担軽減を目的とした"おくやみ窓口"の設置についても議論された。市民生活部長は、手続きの多様性を踏まえた支援が不可欠であるとの認識を示し、今後の窓口設置について前向きに検討する方針を伝えた。
また、地域ポイント制度に関しても議論され、特に健康やボランティア活動に基づく電子ポイント制度導入の可能性については総合政策部によって検討されている。地域活性化に向け、こうした要素を統合して市民に喜ばれる施策を目指す姿勢が示された。
最後に、ヤングケアラーに対する支援策も取り上げられ、318名の小・中学生についてのアンケート調査や聞き取りを通じて、今後の支援体制についての詳細も話し合われた。特に、ヤングケアラーに該当する児童・生徒の実情を把握し、その後の支援に活かすことが重要であることが強調され、教育部長は「教育委員会と連携し、しっかりと対応していく」と述べた。
これら議題は、瀬戸内市が地域の福祉や観光、子育て支援を重視していることを示す重要な一歩となるだろう。今後の動向を注視したい。