令和3年6月29日、瀬戸内市議会の第3回定例会が開催された。議題の中心は一般質問であり、地域の公共交通や歴史的建築物の保護など、市民に影響を及ぼす重要なテーマについての議論がなされた。
初めに、原野健一議員は地域公共交通施策について提案した。特に、オリーブ団地への民間路線バスの経路引き込みを要望し、利便性向上を訴えた。彼は、オリーブ団地内に停留所を設けることで、住民の公共交通利用が促進されると強調した。また、歴史的建築物の保護に関しても発言し、自治体の責任として、補助金の活用や審議会の設立を提案した。市長の武久顕也氏は、地域交通の重要性を認めつつ、効率的な運行についての課題も示した。
コロナ禍の対策に関しても、重視される内容が談議された。疫病予防のためにワクチン接種の情報発信が進められ、特に外国人への啓発など、幅広い施策が提案された。市民生活部の対応を受け、地域の需要に応じた対策の強化が示唆された。特に高齢者の接種支援について、役場窓口でのサポートを強化する意向が表明された。
また、厚東晃央議員は市道整備や水路の管理について疑問を投げかけ、実施率の向上や市民ニーズに応じた整備の必要性を強調した。市長は、市道の重要性を理解し、より迅速な返答と対応が求められているとの見解を示した。他の市町の支援策についても言及され、特にコロナ禍での中小企業への独自の支援が今後の課題として浮上した。
市長は「住民の方が安心して利用できる施策の展開が求められる」とし、今後の政策に関して積極的な姿勢を示した。市民の気持ちに寄り添った計画的な対応が期待されており、地域住民との対話の重要性も何度も強調された。議会の場では市民とのコミュニケーションが求められる中、次回の定例会が楽しみになるような議論が展開された。