令和2年9月2日、瀬戸内市議会にて第6回定例会が開かれ、新型コロナウイルスによる影響とそれに対する様々な対応が議題に上がった。
初めに、小野田光議員が新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業の実施状況について質疑を行った。彼は多くのイベントが中止となる中、山鳥毛特別陳列の開催意義について質問した。これに対して、田野宏副市長は、「新型コロナウイルスの影響で地域活動が低下し、経済も沈滞している」と述べ、感染対策を施した上でのイベント開催の重要性を強調した。また、地域文化の継承と経済活性化のために山鳥毛を含む文化資源の活用が図られていることを説明した。
次に、日下俊子議員が市のホームページのリニューアル計画について言及した。教育次長も、このリニューアルの目的として、「閲覧者が必要な情報に容易にアクセスできるようにする」と述べ、より高いアクセシビリティを目指すとした。
また、長船駅に関する整備の進捗も議論された。日下議員がバリアフリー化の必要性を訴え、高齢者の移動を容易にするための具体的な対策を求めた。難波利光産業建設部長は、地権者との交渉が厳しい状況であると述べ、現実的な改善策を講じる考えを示した。
さらに、厚東晃央議員が高齢者の支援に言及し、特に猛暑における熱中症リスクに対する警戒を示した。青山福祉部長は、低所得高齢者世帯へのエアコン設置補助制度についての考えを述べ、他市の実績を参考に調査研究を進める意向を明らかにした。これに対し、議員は市民の生命と財産を守るための施策の重要性を訴えた。
河本裕志議員は、地域の用水路及び生活排水路の管理に関する問題を取り上げ、老朽化による問題が高齢化で進行している現状を指摘した。市としての取り組み、地域との連携を強化する必要性を訴えた。
最後に原野健一議員が文化行政に関する問題を提起した。山鳥毛の地域振興や文化振興財団の設立についての進捗状況を確認し、市のこれらの施策が地域活性化につながるよう期待を込めたコメントを残した。
この会議を通じ、多様な議題が討議されたが、特に新型コロナウイルスによる影響と、それに関連する経済、文化、環境整備の重要性が強調される結果となった。