瀬戸内市では、令和3年の9月9日に第4回定例会が開催され、新型コロナウイルス感染症に関する数々の質問が取り上げられた。市長の武久顕也氏は、感染拡大防止策として広報活動の重要性を力説し、マスク着用や手洗いの励行など、基本的な感染予防対策を呼びかけた。
市内のワクチン接種状況では、1回目が約64.1%、2回目が51.3%であることが明らかにされ、特に接種対象者の年代別接種率が報告された。65歳以上の高齢者においては92.3%が1回目の接種を完了しているとされ、接種率の高いことが確認された。一方、中高生や若年層の感染者が最近増加しており、特に10代と20代が多くを占めていることが懸念されている。このため、教育委員会は文部科学省のガイドラインに従い、各学校で感染者が確認された場合の対応フローを整備し、感染拡大に対処している。
文化活動に関しては、岡山県内の緊急事態宣言のもと、文化イベントや美術展の開催も検討されているが、感染対策のガイドラインに精通した形で実施する必要が強調される。特に、美術館に関しては県からの指示を踏まえつつ、地元アーティストの支援や市民の芸術文化活動を奨励し、地域振興を図る意向が表明された。
また、市の入札制度についても言及があり、低入札価格調査制度への導入が検討されている。地域建設業の育成と適正な利潤確保を目指し、国交省の方針を受けて積極的な対応が求められる。その一方で、瀬戸内海の海岸ごみ問題について、ボランティアによる清掃活動が進められているが、安定的な清掃プログラム策定が急務であると認識されている。
このように、各方面での連携と住民の協力が必要とされる中、今後の感染状況や社会的環境に応じた柔軟な対応が期待されている。特に、高齢者や子どもたちに対する支援の充実、イベント等の運営における感染リスクの最小化は、今後重要な課題として認識されている。