令和5年11月、瀬戸内市議会が第5回定例会を招集し、各種議案の審議が行われた。主な内容として、一般会計の補正予算や国民健康保険特別会計の決算認定が議題に挙げられた。
議長は開会のあいさつを行い、議事日程が承認された後、欠席の議員がいないことを確認した。続いて、会期について議長より提案があり、定例会の期間は11月27日から12月19日までの23日間と決定した。
行政報告では、武久市長が教育、福祉、環境などに関する施策を説明。特に少子化対策については、「子育ての楽しさを実感できる環境を整える」と述べ、医療費の無償化や育児支援策を強調した。この施策により、近年子育て世代の転入も見られるとのこと。
また、ゼロカーボンシティを目指す取り組みとして、一般家庭への太陽光発電や蓄電池導入に対する補助金制度が進められていると報告された。市は再生可能エネルギーの普及に向けた地域電力会社の設立準備も行われており、来年1月末の設立を目指している。
議案上程では、認定第1号から第10号まで、特別会計に関する決算認定が行われ、いずれも全会一致で可決された。また、令和5年度補正予算案も提案され、議員から特に給与改定に伴う人件費の見直しについて意見が交わされた。特に、議案第82号に関しては人件費に関連する内容が多くの質疑を呼ぶ場面も見られた。
質疑では、国民健康保険税の制度改正について詳しい回答を求める意見が上がり、今後の対応に期待が寄せられた。議会内では、議案第82号から第110号までの施行に際しては、全ての議案が原案通り可決された。
議長は閉会の挨拶の中で、今後も市民に寄り添う政策の展開を強調し、来るべき議会に向けての準備を促した。次回は令和5年12月4日に開会予定とされている。