令和2年2月に行われた第1回定例会では、瀬戸内市における重要な議題が数多く取り扱われた。
特に注目すべきは、令和元年度の各特別会計補正予算に関する議案である。予算常任委員長を務める日下俊子議員は、「全会一致で可決すべきものと決定した」と報告した。議案の中には、国民健康保険特別会計補正予算や、介護保険特別会計補正予算も含まれ、各分野の重要性が強調された。特に、予算の使途が市民に与える影響は大きく、市町村の財政運営の健全性が問われる。
また、質疑においては、厚東晃央議員が令和2年度一般会計予算について質問した。主なテーマは、黒井山のトイレの整備工事及び住宅の長寿命化計画である。難波利光産業建設部長は、「トイレは洋式化を進める計画で、障がい者や高齢者に配慮した設計を行う」と述べた。さらには、住宅計画について「人口減少や空き家の増加などを勘案し、適切に検討していく」と話した。
請願及び陳情に関しても話題が上がった。島津幸枝議員は、「所得税法第56条の廃止を求める意見書」を提出する請願の紹介を行い、「ジェンダー平等の観点からも重要な問題」と強調した。これに対し、市はこの請願を真剣に審査する姿勢を示した。このように、多様な意見が交わされ、地域のニーズに応えるための方針が浮き彫りになった。
その後、委員会に付託された議案や請願は、適切な手続きを経て次回の本会議で審議される予定である。市民の関心も高まりつつあり、定例会の意義もますます重要なものとなっている。市議会の在り方や市民参加の促進は今後の鍵となるだろう。