令和2年6月12日に開かれた瀬戸内市第4回定例会では、令和元年度の一般会計予算の繰越明許費や水道事業の予算に関する報告、そして新たな施策として令和2年度の補正予算案が審議された。特に注目されたのは、観光振興策としての観光需要回復対策の予算案であり、1000万円が計上されている。
質疑応答においては、厚東晃央議員の質問に対し、頓宮忍文化観光部長は、観光需要回復策の一環としての動画コンテンツ作成や多言語ホームページの整備について詳述した。観光需要回復に向けては、オンラインプロモーションを含む新たな取り組みが進められる。
頓宮部長は、動画作成費用について400万円、多言語ホームページ整備費用として300万円など、具体的な算出根拠を示し、これらの事業は観光客の誘致に向けた新たな施策であることを強調した。委託先の選定は公募型プロポーザル方式で行われ、最も効果的な提案をした事業者との契約が予定されている。
また、一般財源を活用する委託料についての質問に対し、頓宮部長は山鳥毛特別陳列に向けた看板作成や公開案内業務についても詳細に説明した。特に、山鳥毛の購入に感謝する業務委託については、約300名に感謝状を送付するという趣旨の報告が行われた。
この日の総合事務組合に関する議案も議題となり、委員会への付託を省略することが決議された。議案第58号は異議なく原案通り可決された。会議の節目に設置される諸事業や予算の見直しを通じて、地域住民の信頼を受けつつ、スムーズな運営が求めることが確認された。
いずれにせよ、これらの施策は、経済の活性化を図る上でも重要な意義を持ち、今後の進展が期待される。