令和3年第3回定例会では、下水道事業やひきこもり支援、発達障がい児の支援など、地域の課題についての議論が行われた。特に、下水道事業については現状や今後の整備計画が話題に上がった。上下水道部長は、下水道事業計画の整備期間が令和6年度末までであることを説明しつつ、財源の制約により前倒しは難しいと述べた。市民からの声もあり、整備の進捗が求められているが、長期的な視点が必要である。
また、ひきこもり支援に関しては、「ひきこもりサポートセンターひなた」の設置が評価されており、今後も地域のニーズに応じた支援の早期実施が求められている。福祉部長は、相談件数が増加傾向にあるとし、地域協力による実態把握を重視する姿勢を示した。
発達障がい児の支援においても、切れ目のない支援体制が重要視され、教育委員会は地域との連携強化を図ると報告された。教育長は、発達障害支援のための体制整備を進める考えを表明した。
さらに、生理の貧困への取り組みとして、備蓄品の無償提供や学校への常備を提案する意見が寄せられ、特に市民への周知と気軽に利用できる仕組み作りの重要性が強調された。また、市民の交通手段の確保についても、利用促進策の実施を求める声があがっており、利用者の反応を踏まえた施策が期待されている。
文化観光事業については、地域振興のためのイベントの開催が提案され、観光資源を活用した活動の重要性が確認された。市長は、地域の特性を生かした取り組みを進めていく意向を示し、過疎化対策の一環として観光振興を重要視していることを強調した。
最後に、児童数減少に関しては小規模特認校の効果が問われ、教育委員会は今後も議論を重ねていくことを約束した。
このように、様々な分野で課題が浮き彫りになり、地域に密着した施策の必要性が改めて認識される定例会となった。