令和3年2月に開催された瀬戸内市議会定例会では、様々な重要な議案が取り上げられた。特に、防犯カメラの設置や市民病院の看護師確保についての議論が目立った。
まず、防犯カメラの設置状況については、市民の安全を確保するための施策と位置づけられており、本庁舎や公共施設、更には通学路の安全確保が求められている。部長は「各施設での設置を進めているが、地域の声を反映してさらなる設置を検討する」と述べた。
次に、市民病院の看護師採用状況に関する報告があった。市長も看護職の将来的な確保の重要性を認識しており、「新卒看護師の採用は大きな課題で、コロナの影響もあり募集は難航している」とコメントした。看護師確保のため、専門学校との連携や報奨金制度の強化が提案されている。
また、若者育成や地域活動への参加についても議論され、地域の活性化には若者の力が不可欠であることが強調された。教育長は「教育機関との連携をさらに深め、地域貢献につなげていきたい」と述べ、地域への参加を促進する方針を明らかにした。
さらに、公共交通に関する質問があった。現在牛窓地域で試験的に導入されているデマンドタクシーについて、利用状況を踏まえた拡張が提案され、予算の柔軟な活用が求められた。部長は「全国の事例を参考にしたい」とし、デマンドタクシーの導入について前向きな考えを示した。
市長の政治姿勢については、議員からの厳しい質問もあったが、市長は「民意を十分に尊重し、今後も対話を続ける」と答えた。今後の施策に対する期待を込めた発言ではあったが、実行力に関しては議員間で意見が分かれる場面もあった。
この会議は、地域住民の声を聞く重要な場であり、今後も利便性向上や安全対策、若者育成や公共交通の充実に貢献していくための議論が必要であると強調された。