令和3年9月8日に里庄町役場議場で開催された里庄町議会の定例会において、複数の議案が審議された。
会議の冒頭では、岡村咲津紀議長が全員出席を確認し、議事を開始した。午後には、議案第46号「押印の見直しに伴う関係条例の整備に関する条例の制定」について質疑が行われたが、特に意見は出なかった。高田卓司議員はこの件について、制度の透明性向上を期待する旨を述べた。
また、議案第47号から第52号にかけての「令和3年度里庄町一般会計補正予算」及び関連する特別会計の補正に関しては、6件一括で質疑が行われた。仁科英麿議員が総務費の庁舎管理費に関して具体的な質問を行い、大原西町営住宅跡地造成工事の総額について、特に障害児支援に関連する放課後等デイサービス事業の設置に向けた詳細な見通しを求めた。内田二三雄副町長は、この造成工事の内容を説明し、放課後等デイサービス事業の需要増加を背景に、町内に設置を求める声があることを強調した。
次に、仁科議員は放課後等デイサービス事業利用者の数に関する具体的なデータを要求したが、具体的な数値は提供されなかった。仁科議員は、施設整備の必要性及び運営方法についての再度の確認を行った。
さらに、新型コロナウイルス感染症に関連する「ワクチン接種事業」についても議論が交わされた。仁科議員はワクチン接種に関する委託費用の増加理由につき、施策の遅延や見積もり見込みの変動を指摘し、審議を進めた。
最後に、令和2年度の決算認定に関して質疑が行われ、仁科千鶴子議員と赤木総務課長との間で、財政状態の分析がなされた。特に、経常収支比率や人件費増に関する議論が進み、総務課長からは詳細なデータによる説明があったが、仁科議員はさらなる数値の透明化を求める際、資料を求める発言を行った。
今回の議会は、コロナ禍の影響を踏まえた新たな制度や財政運営が求められている中、また町民のニーズを反映した事業展開の必要性が強調された。議会は引き続き、次回の9月17日を迎えることとなる。住民にとって実効性のある政策が進行することが期待される。