令和6年6月5日に開催された里庄町議会の定例会では、重要な議案が議論された。
日程のひとつに、令和6年度の一般会計補正予算が提案された。この補正予算には、精神障害者医療費公費負担の630万円が計上されている。議員の仁科英麿氏は、この予算が3月議会で採択された請願に基づいている旨を述べたが、条例改正がなされていないことに不安を表明した。これについて安原健康福祉課参事は、岡山県が来年度に制度見直しを行う予定であり、年度中は要綱に基づいて対応する考えを示した。
さらに、教育費に関連して中学校の施設改修工事の増額が提案され、眞野博文氏は物価高騰が原因であると語った。不明確な増額の理由に質問が相次ぎ、その詳細な説明を求める声が寄せられた。教育委員会事務局の淡路尚久氏は、具体的な増額の内訳や過去の実績に基づく試算の難しさを説明し、議会の理解を求めた。
また、発議第1号として信号機等の撤去に反対する決議案が提案された。仁科氏は、安全性確保の観点から信号機の撤去に反対する理由を説明したが、議員間で賛否が分かれた。賛成派は、地域住民の声を届ける意義を強調し、撤去反対の表明が必要であると述べ、一方で眞野氏は、情報不足での決議は危険であるとの立場を示した。これに対して他議員も賛否の意見を述べ、最終的に決議案は可決された。
今回の会議では、さまざまな重要案件が提出され、特に交通安全に関する内容が議論された。その結果、議会は地域の安全性確保に向けた強い姿勢を示しており、今後の実施内容についてさらなる監視が求められることとなった。