令和元年第5回里庄町議会は、9月10日に定例会が開催され、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、職員定数の見直しとその増員についての議論が中心となった。
第1の重要なアジェンダとして、職員定数の改正が挙げられる。現在の職員数は86名であるが、業務の多様化や専門化に伴い、定員を91名に増やす提案がなされた。仁科英麿議員は、この増員の必要性について疑問を呈し、「多忙を極める職員のワークライフバランスを考えるべきだ」と述べた。加藤泰久町長は、「業務が増加しており、早急な対応が必要だ」と強調した。
また、議案には駅前の整備についても触れられた。安全な通行を実現し、町民の生活環境を改善することが目的であるというが、岡村咲津紀議員は、この計画の具体性や必要性に疑問を持ち、「エレベーター設置が先だ」と提言した。これに対し、町長は、「駅前を整備することが、バリアフリー化に向けた第一歩になる」と反論した。議会内では、様々な意見が述べられ、町民の声をどのように反映させるかが新たな課題となった。
さらには、平成30年度の一般会計の決算に関する報告も行われ、経常収支比率が88.6%から86.5%に改善したことが伝えられた。財政面では依然として厳しい状況が続く中、今後の運営についても慎重な対応が求められる。全体的に、職員の増員や駅前整備に関する決定には多くの利害関係者の意見を考慮する必要があるという認識が共有された。