令和3年6月9日、里庄町議会が開かれ、様々な重要事項が議論された。特に、新型コロナウイルス対策に関する発言が目立ち、自治体の対応の難しさが浮き彫りになった。
2番の佐藤耕三議員は、「コロナの感染が広がる前に対応をしていなかったのではないか」と町長に問いかけた。これに対し、加藤泰久町長は感染の拡大を懸念していたものの、緊急事態宣言が出ることは想定していなかったと述べた。
また、成人式の延期についても議論され、議員たちが判断を早めるべきだったとの意見が続出した。町長は状況を慎重に見極めたとしつつも、結果的には不安を抱えた多くの町民の元に遅延をもたらす結果となった。
ワクチン接種に関する話題も取り上げられ、内田二三雄副町長が接種状況を報告した。現在、医療従事者や高齢者に対して接種が進められており、予約の取りにくさや混乱についても言及された。この夏には予約ができたとしても、8月まで接種が行えない場合も多くあることが懸念された。
公園の遊具点検については、仁科千鶴子議員が関心を示した。農林建設課長の仁科成彦氏は、現状の点検状況を説明し、適切な点検を実施していることを強調した。遊具の長期的な利用に関しても、耐用年数を考慮した修繕対応が求められることが示された。年度内には9件の公園施設修理が計画されているとのこと。
最後に、地域のコミュニティー公園についても説明があり、月に1回の点検を行いつつ、その都度必要な修理を実施しているとの報告がなされた。議員たちは、今後も住民の安全確保に努めることを強調し、地域の声を聞いての計画的な施設改善が重要であることを確認した。