令和2年第1回里庄町議会定例会が3月4日に開催された。主な議題は令和2年度の各種予算案で、町長の加藤泰久氏が予算案の概要を述べた。
今回の定例会では、一般会計予算を始め、多くの補正予算および特別会計が審議される運びとなった。加藤町長は、総額が過去最大となる部門もある旨を強調しつつ、あるべき財政構造の確立がその背景にあると述べている。
令和2年度一般会計では、歳入と歳出の総額は約XX億円となっており、一般会計の歳入においては、町民税や法人税の減収が見込まれる。しかし、国庫支出金や地方交付税の増加が相殺し、全体としての歳入が増加する狙いが見られる。
加藤氏は「今後も厳しい財政状況を見据え、地域住民のニーズに応えるため、厳選した施策を実施していく必要がある」と連発。特に子育て支援、高齢者福祉、教育分野においては手厚い支援が必要不可欠とし、施策の具体化に向けた取り組みをアピールした。
この定例会では、また、特に注目されるのが、農業に関連する議案第2号である。農業委員会の委員数の増加や農地面積の減少に対応する条例の一部改正が提案され、農業の振興が重要視されていることが強調された。
さらに、社会的な影響を及ぼす新型コロナウイルスへの対応としても、適切な感染症対策を施しながら行財政運営を続ける重要性が確認された。加藤町長は「状況は変化し続けるため、柔軟かつ迅速な対応が求められる」と述べた。
最終的には、増収を見込む令和2年度予算案が承認され、町の発展に向けた取り組みをさらに強化する考えが示された。町民の期待を背に、里庄町は次年度の施策に邁進していく。