令和3年6月10日、里庄町役場議場で開催された令和3年第4回里庄町議会定例会では、主に新型コロナウイルスワクチン接種に関する議案が議論された。特に、介護保険条例や国民健康保険条例の一部改正が提案され、質疑は質疑が行われた。
会議では、議案第36号「里庄町税条例の一部改正」がまず取り上げられ、質疑は行われなかった。続いて、議案第37号「里庄町介護保険条例の一部改正」についても質疑がなく、進行に問題は見られなかった。
重要な議案として、議案第40号「令和3年度里庄町一般会計補正予算(第4号)」が挙げられ、一般会計の中で新型コロナウイルスワクチン接種に向けた追加経費が計上された。仁科英麿議員は、新型コロナウイルスワクチン接種事業に関連する経費について具体的に質問した。
内田二三雄副町長は、新型コロナウイルス接種体制強化のための補正に関して説明し、医療用消耗品や委託料について詳細を述べた。特に、集団接種会場の運営費が増加した理由についても触れ、集団接種の効率化を図るための施策が講じられていることを明らかにした。
副町長によれば、予約システムの導入により、今後はインターネットでも予約が可能になるとのこと。これにより、特に若年層から高齢者へも容易に接種へのアクセスが期待される。仁科議員からは、キャンセル待ちの情報の伝達に関しても更なる取り組みが求められ、コールセンターの他に広報活動を強化する必要があるとの意見が挙がった。これに対し、副町長は今後もPR活動を続けると応じた。
自治体のワクチン接種計画は7月末までに希望する高齢者への接種を完了させることを目標にしており、今回の補正予算はその計画の一環として位置づけられた。さらに、仁科議員は、過去数回の質疑を受けて、引き続き迅速な対応が必要だと強調した。特に接種を希望しない高齢者への対応や接種に関する周知活動の必要性に言及した。
今回の会議では、すべての議案について質疑が終結し、次回は6月15日に再開する予定となっている。議会は今後も住民の健康を守るための対応に注力し、月内に予定されている重要な決定に向けた協議が続いていく見通しである。