令和2年12月8日、里庄町議会第10回定例会が開催された。議会では、障害者福祉や教育、通学路の安全確保など多岐にわたる問題が議論された。
まず、岡村咲津紀議員が障害者福祉について言及し、新型コロナウイルスの影響で社会環境が変化したと指摘した。この中で、差別の解消や合理的配慮の必要性を強調し、岡村議員は町の対応について問うた。これに対し、山本博文健康福祉課長は、手話言語条例の制定やヘルプマーク・ヘルプカードの配布を通じた啓発活動など、町の取り組みを紹介した。
教育に関する質問では、岡村議員が教育体制の充実を求め、特に学校生活支援員の配置について意見を述べた。小寺大輔教育委員会事務局長は、支援員によるきめ細やかなサポートが重要であると回答し、来年度の配置計画について説明を行った。教育現場では、中1ギャップの解消を目的とした支援が重要視されている。
また、通学路の安全確保についても議論された。小野光章議員が、登下校時の交通安全について質疑し、特に通行量が多い午前の時間帯における交通の流れを見直す必要性を訴えた。仁科成彦農林建設課長は、現状を認識しているとし、通勤時間帯の見直しに取り組む意向を示した。
松くい虫被害の拡大に関しては、仁科議員が影響を指摘し、空中散布の廃止がもたらす評判を問題にした。山本博文健康福祉課長は、空中散布の廃止理由を詳述し、今後の対策について検討を続けることを明言した。