令和5年6月6日、里庄町議会第4回定例会が開催された。
会議では主に、広域保育所の実施、待機児童問題、そして子育て支援についてがテーマに挙げられた。特に注目されたのは、6番仁科千鶴子氏の一般質問で広域保育所の実施状況。たとえば、「令和5年度に広域入所した子の数は何人か」との問いに対し、安原健康福祉課参事は、「広域入所者数は17人であり、主に笠岡市の施設を利用されている」と報告した。
さらに、仁科氏は「広域入所の条件やその影響について」と問った際、健康福祉課参事は、「広域入所により子育て家庭のニーズに応えているが、今後も状況を見守っていく必要がある」と強調した。これに関連し、仁科氏は幼稚園の利用状況についても言及し、「幼稚園の利用者が少ないことが懸念される」とし、今後の施策に対する期待を表明した。
また、まち整備課の新設に伴い、里庄町の魅力あるまちづくりに関する意見交換も行われた。古宮まち整備課長は、「今後の施策として、駅のバリアフリー化や空き家対策を進めていく」と述べ、町民の安全・安心な生活環境の整備に尽力する考えを示した。
新型コロナウイルス感染症への対応についても議論され、佐藤耕三議員は「今後の感染拡大対策についてどのように考えているか」と述べた。仁科総務課長は「感染者数の把握は行っていないが、政府の方針に従い必要な広報を行う」とし、今後の方針を明確にする必要があると強調した。
最後に、加齢性難聴者の補聴器購入に対する補助制度についても質問があり、町長は「今後の制度設計において、状況に応じて検討していく」と答えた。補聴器の重要性が議論されたが、町として具体的な支援策は今後検討するという。
全体を通じ、村を豊かにするための幅広いテーマが扱われ、多様な施策の実施が期待される。今後も議会を通じて、町民が住みやすい環境の提供が求められる。