令和3年6月8日、里庄町議会で行われた会議では、災害情報システム整備に関する質問や新たなごみ焼却施設建設の進捗についての議論が展開された。
仁科 英麿議員が質問の冒頭に、さまざまなテーマを挙げた。特に、災害情報システム整備については、昨年度の進捗状況の報告を求めた。加藤 泰久町長は、設置中の戸別受信機について、“5月に事業を開始し、現在も設置を進めている”と述べた。続いて、赤木 功総務課長が具体的な設置件数を報告し、令和2年度末までの施工済み件数は1,650件、さらに第2期工事で234件となったことを説明した。その後、さらに1200件の設置を進めたい意向を示したが、設置対象がアパートなどに偏っているため、なかなか進捗に課題も残る。
次に、仁科議員は新ごみ焼却施設建設事業についても意見を述べた。新施設の候補地が選定された経緯と、今後のスケジュールが問われると、枝木 敦彦町民課長は、候補地選定に過去に関わった調査結果を踏まえたと回答した。議員からは、周辺住民への説明会もほぼ完了しており、令和4年度の建設開始を目指しているとのことであった。
また、仁科議員が四つ葉の家のカフェ活性化について言及し、里庄町出身の軽音楽アーティスト、藤井風さんらと連携し、活性化を進める計画を紹介した。
一方で、町は借地の適正な管理が求められていることにも触れられ、特定の団体に無償貸し付けを行ってきたことや、持ち主との話し合いといった課題についても言及された。議会内での公開討論を踏まえ、町長はその利用条件を検討する意向を示した。
会議では、議員たちが行政の施策に疑問をもったり、現在の状況や問題点を鋭く追及する姿が印象的であった。今後の里庄町の防災対策や地域活性化に向けて、さまざまな視点からの議論が引き続き必要とされる。