令和5年9月7日、里庄町議会において、補正予算案や決算の認定が議題に上がり、議員からの質疑が行われた。
特に注目されたのは、令和5年度里庄町一般会計補正予算(第4号)に関する議案である。質疑に立った仁科 英麿議員は、財政調整基金への積立金の算出法について尋ね、その内容に関して総務課長が詳細な説明を行った。特に、親しみやすい財政運営に向けた将来的な負担比率の見通しに対しては、議会内で活発な意見が交わされた。
次に、令和4年度の一般会計決算の認定に関しても質疑が交わされ、特に予算の内部での不用額が話題に上った。仁科議員は、この不用額が生じた理由について、行政の厳格な財政管理が功を奏した結果であるとの見解を示した。そこで、経常収支比率が高くなった背景についても問われたが、総務課長はその要因として安定した税収の増加を挙げた。特に、ふるさと納税などが直接的な収入源となっている一方で、財政の弾力性確保が今後の課題であると認識を示した。
札幌市でののり面整備や草刈りの要望も上がり、町内の耕作放棄地における状況が気になるとの意見もあり、町長は草刈りの必要性を理解しつつも、限られた財政資源の中で優先順位をつける必要性を強調した。最終的に、今後の予算編成においても各分館からの要望を含め、効率的な予算執行を進める方針を確認した。
このように、本議会ではさまざまな財政課題が議論され、将来的な資金の運用計画についても議論された。議会では町民のための行政サービスが見える形で顕在化するための戦略が必要との認識が共有され、今後の動向に注目が集まる。