令和5年5月11日、里庄町議会は第3回臨時会を開会した。
新しい議長に選ばれたのは、小野光章氏である。小野議長は、当選の際に町民のための議会作りを誓った。議長として就任した彼は、今後の里庄町における少子高齢化対策を強調し、福祉サービスの向上に向けた尽力を誓った。国の施策にも触れつつ、「自治体としてできる支援を拡充していきたい」と強調した。
臨時会の最初の議題では、仮議席の指定と議長選挙が行われた。出席議員は10名で、無事に定足数を達成した。議長選挙では初投票が行われ、小野光章議員が当選した。続く副議長選挙では、仁科千鶴子議員が選ばれた。
また、常任委員会や議会運営委員会の構成も決定された。これには、平野敏弘議員や岡村咲津紀議員らが選任され、議会の運営における協力を呼びかけられた。議長は各常任委員会の選任は、自身と副議長に一任すると決定した。
本日の主要議案には、議案第25号から第28号までが含まれ、新型コロナウイルス対策として地域内事業者支援のための予算が組まれた。中でも、一般会計補正予算の中で、新型コロナウイルスによる影響を軽減するため、生活者に対する支援として5,000円の商品券を配布する施策が決定された。この施策により、町内の支出を促進させる狙いがある。このような支援施策に対して、「広く町民に行き渡るようにしたい」と町長も述べている。
しかし、事業者しゃかの支援についての質疑もあった。仁科英麿議員は、昨年度の事業者支援が実施されなかった地域農業の困難について懸念を表明し、支援の必要性を訴えた。それに対し、町長は「農業者支援の必要性を認識しつつも、今回は生活者への直接支援を優先した」と述べ、その理由を説明した。今後の町の施策においては、農業支援の考慮も求められると考えられている。
これらの議題を経て、監査委員の選任も行われ、平野敏弘議員が再任された。議会は様々な意見交換を通じ、地域のニーズに即した柔軟な政策形成を目指しており、今後の活動に注目が集まる。