令和5年12月8日に開催された里庄町議会第6回定例会では、複数の重要案件が審議された。
議会は午前9時30分に開会し、出席議員は10名で定足数を満たしていることを確認した。議案は合計11件、請願3件が上程され、いずれも採決の前に議論が行われた。最も注目されたのは議案第67号、特別職の職員給与に関する条例の一部改正であった。この案に関して、賛成討論と反対討論が繰り広げられた。
特に、佐藤耕三議員は「一般の所得が伸び悩む中で特別職の給料を上げるのは適切ではない」と反対の意向を表明した。これに対し、仁科千鶴子議員は「民間との格差是正のため、特別職の報酬を見直す必要がある」と賛成の立場を取った。
反対と賛成が交錯する中、議案第67号は最終的に賛成多数で可決され、特別職の給与改定が実施されることとなった。この改定は人事院勧告に基づくもので、経済情勢に応じて今後は支給割合が変動する可能性がある。
議案第65号及び第66号も可決された。これらは行政手続における番号利用に関する条例の改正、及び職員の給与に関する同様の改正に関するもので、審議に際して反対意見はなかった。さらに、議案第68号の国民健康保険税条例についても、賛成多数で原案通り可決された。
請願第1号「最低賃金全国一律制への法改正を求める意見書」への賛同は得られず、不採択となったが、請願第2号に関しては全会一致で採択され、再審法の改正を求める意見書が決定された。
今後、介護や医療分野の支援拡充を求める請願第3号の扱いについては継続審査とされ、さらなる議論が求められることとなる。本議会で採択された議案や請願は、次回以降の会議においても影響を及ぼすことが見込まれている。